積極的に創作、発表活動に取り組む個人・団体をたたえる2024年度島根県文化奨励賞の授賞式が県庁であり、バイオリン奏者の高橋美穂さん(57)=出雲市平田町=と、人形作家の野﨑千愛季さん(19)=松江市西川津町=が表彰を受けた。
高橋さんは、バイオリン奏者として県内外の交響楽団の演奏会に出演し、リサイタルを開くなど演奏活動を活発に行ってきた。出雲市や雲南市の教室などで約30年間にわたり講師を務め、現在3歳から70代まで幅広い世代にバイオリンを教える。高橋さんは「演奏技術を極めながら、たくさんの人と音楽を作りたい」と話した。
野﨑さんは、独学で2021年に人形制作を始め、22年の「美術工芸甲子園」で大賞を受賞。23年には日展に初出品して入選している。今後全国に活動の場を広げ、文化芸術の発展への貢献が期待される。野﨑さんは「うれしい気持ちでいっぱい。今は数年の集大成の作品を作っており思いを込めたい」と意気込んだ。
県文化奨励賞は1990年度に創設され、これまで67個人・団体が受賞した。(黒崎真依)













