4年目に入ったロシアのウクライナ侵攻。停戦への動きが活発化してきたが、その行く末は見通せない。長い戦いの果てに、どんな運命が待ち受けているのか。前回に続き、ウクライナ史やスラブ研究の泰斗で、米ハーバード大ウクライナ研究所長の歴史家セルヒー・プロヒー氏に聞く。

 -ウクライナ侵略戦争は究極的に「『帝国(ロシア)』の敗北で終わる」が持論だ。

 「歴史を振り返ってみると、(どれほど強大であろうと)帝国は必ず...