Q. 1人で留守番、注意点は


 小学4年生になり、学童保育を卒業しましたが、まだまだ1人で留守番させるのは不安もあります。どんなことに注意すればいいでしょうか?

YUBI先生の回答


 保護者さんのご心配、いろいろあろうかと思います。1人で留守番をしてもらうに当たり、まずはその子のキャラクターと現状をつかむことが大事だと思います。ここで重要なのは、「もう4年生なんだから普通これくらいのことはできるよね」とか、逆に「まだ4年生だからこれは無理だよね」といった、先入観を抜いた状態で、お子さんを観察したり、おしゃべりをしたりしてみることです。キャラと現状がつかめたら、具体的な対策を立てていきましょう

留守番デビューの前に、まずはその子のキャラクターと現状をつかんでから具体的な対策を立てよう(YUBI先生提供)

 例えば、食いしん坊で家にお菓子を置いておくと、どうしても全部食べてしまいたくなる子であれば、お菓子を置いておかないようにしましょう。保護者さんの仕事が少し延びて、いつもの時間に帰ってこなかったときに、衝動的に外に探しに行ってしまうような子でしたら、前もって電話をしてあげましょう。おっちょこちょいで、ガラスのコップなどを割ってしまいそうなら、プラスチックのコップを準備しましょう。

 と、このように、細かく一つ一つピックアップしてみて、それぞれに対策をしてみることが大切だと思います。重ねて、お母さん、お父さん自身の思いも深掘りしてみることが大事だと思います。「私はこの子に対して、何を心配しているんだろう」。これが分かると、子どもへのヒアリングだけではつかめなかった、親御さんが日々感じている心配も明らかになりますので、お子さんに対してできるアプローチの幅が広がると思いますよ。

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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