
もうすぐ2歳の子がいます。1歳までと思っていた母乳をなかなかやめられません。夜中もいまだに3時間くらいで目覚めて泣いてしまうので、そろそろやめたいのですが、本人はまだ飲みたい様子です。卒乳の目安はあるのでしょうか?
卒乳・断乳については、さまざまな考え方があると思います。その中で、近年は「子どもが自然と離れるまではやめない方がいい」というのが、最も推奨されています。

母乳を続ければ続けるほど、情緒が安定したり、大人になってからのがんの発生率が低くなったりするなど、子どもにとっては、母乳を続けるメリットはあっても、やめるメリットはほぼありません。唯一、虫歯になりやすいと言われることがありますが、母乳うんぬんの前に、歯を磨くなどの生活習慣を確立することの方が大事だと思われます。そのため、4~5歳になっても、無理にやめさせることはしなくて良いとされています。
ですので、子ども本人が自然と離れていくまでは、喜んで母乳を与えていただければと思います。ただ、これは子どもの観点から見た母乳のメリットです。お母さんにとって、母乳を与えることがストレスでしかないなら、やめてしまってもいいかもしれません。お母さんが「しんどい、つらい」と、日々ストレスを感じていることは、お母さんにとっても、子どもにとっても良くないことです。
やめるに当たっての具体策としては「泣いても母乳を与えない」ことです。今は、泣いたら母乳がもらえると分かっているため、母乳が欲しくなると泣きます。あげないと、いったんはこれまで以上に泣くようになるでしょう。さらに我慢をさせると、どうしても母乳がもらえないことを理解し、泣くのをやめます。泣くだけ損だと分かりますからね。