全国総体5度の優勝を誇る強豪・丹生にシュートアウト(SO)戦の末に敗れた横田。恩田賢二監督は「SO戦の緊張感を経験できたことは、成長のきっかけになるはずだ」とメンバー15人中10人いる1、2年生の今後に期待した。
開始4分にペナルティーコーナーから得点を許し、1点を追う苦しい展開。守勢に回る時間が長くなっていた第4クオーター3分、「自分がいくしかない」と2年生のMF藤原千佳が思い切りのいいシュートを決め、SO戦に持ち込んだ。
藤原はSO戦の1―3の場面でも登場。外せば負けが決まる場面で決めることができず泣き崩れた。そこに主将の落合歩佳が駆け寄り「大丈夫だよ」と一言。プレッシャーがかかる場面で力を出し切った後輩をねぎらった。
試合後、止まらない涙をぬぐいながら「落合主将の言葉は自分たちが中心になるチームへの励ましと感じた。今日のSO戦のような場面でも思い切ったプレーができるようになりたい」と話す藤原。来年、3年生の思いを胸に全国総体の舞台に戻ってくるつもりだ。
(黒沢悠太)
<ひとこと>
ホッケー男子・伊藤直登監督(横田) 1回戦は雨だったのでボールを浮かして回したが、2回戦ではいつも通りの短いパスをつなぐプレーができ、コートを広く使えた。課題だったペナルティーコーナーからの得点を決めることができ、決定力は上がっている。
ホッケー女子・今嶋綾菜(八頭) 前半に点を取ることができずチームの雰囲気が悪かったので、絶対決めようと思っていた。持ち味のタッチシュートで得点し、流れを変えることができた。2点目は自分からのパスを沢田(佳歩)が押し込んでくれた。
ホッケー男子・長谷川柊(横田) グラウンドの状態も良く、持ち味の右サイドからのチャンスメークがしやすかった。2回戦では3得点し、試合に貢献できてうれしい。
ホッケー女子・矢沢光介監督(八頭) 日程変更もあり、選手たちは緊張した様子だったが、いつも通りの試合をしてくれた。勝ち上がれたが、ゲームにのめり込みすぎて試合全体を見渡せない選手が多い。明日の試合に向けて反省し、もう1勝したい。
(小矢部ホッケー場ほか)
○…島根勢の成績…○ ▽女子2回戦
丹 生 11―01 横 田
(福井) 0―0 (島根)
0―0
0―1
(SO3―1)
○…鳥取勢の成績…○ ▽女子2回戦
八 頭 20―00 玄 界
(鳥取) 0―0 (福岡)
1―0
1―0
◆15日の結果◆ (小矢部ホッケー場ほか)
○…島根勢の成績…○ ▽男子2回戦
横 田 144―00 延岡工
(島根) 3―0 (宮崎)
3―0
4―0