表彰状を手に活動を振り返る枡本典子部長=益田市常盤町、市役所
表彰状を手に活動を振り返る枡本典子部長=益田市常盤町、市役所

 益田市高津4丁目、松ケ丘病院に勤務する看護師の枡本典子理事・統括部長(83)が精神科看護業務功労者として厚生労働大臣表彰を受け、2日、市役所を訪れ、波田正博副市長に報告した。

 表彰は長年、精神保健事業の発展に寄与した人を顕彰する。2025年の部では、枡本部長が島根県内で唯一選ばれた。

 枡本部長は1967年から益田赤十字病院で看護師として勤務し、2004年から現在まで松ケ丘病院で精神科医療看護師として在籍する。17年には優良看護職員として厚労大臣表彰を受けた。

 松ケ丘病院では精神疾患を抱える人をはじめ、ギャンブルやアルコール依存症、大人のひきこもりといった患者に寄り添った看護や支援をし、講演などの啓発活動にも尽力した。

 波田副市長が「長年、看護師として続けた活動が国に認められた」とねぎらい、枡本部長は受賞を感謝し「患者が制限なく社会で暮らすには支援と理解が欠かせない。次の世代に活動をつないでほしい」と話した。(堀尾珠里花)