「歩いている道の周りに、死体がごろごろ転がっていて、電信柱にもぶら下がっていました。不思議なことに、それを見ても怖いと思わない。感情がどっかにいっちゃったんですね」

 俳優で劇団民芸の代表も務めた奈良岡朋子さんは、東京府立第一高女(現都立白〓(匡の王が品、右に鳥)高)に通っていた15歳の時に、東京大空襲...