現代の「まつり」について補足しておく。

〔「まつり」の時刻〕

 今日、「まつり」と言えば、昼間に行われるものが多い。しかし古くは、夕方から夜にかけて盛んに行われた。

 柳田國男氏ら民俗学者は、かつて月の満ち欠けに基づく旧暦で過ごしてきた日本人の「一日」に対する時間感覚を、「その日の日没に始まり、翌日の日没をもって...