「いざというとき、本当に来てくれるだろうか」

 中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)から約1・5キロ離れた松江市鹿島町佐陀本郷。自宅ガレージの昇降リフトを使い、車いすに乗り換えた平塚弘(75)は、原発事故時の避難に対する不安を口にした。

 13年前にバイクで水路に突っ込み、頸椎(けいつい)を損傷。意識不明のまま生死の境をさまよい、一命を取り留めたが、手足が動かない四肢まひになった。妻の光枝(71)に支えられ、車いす生活を送る。

 昨年から週3...