島根県津和野町で約400年受け継がれる「津和野踊り」の体験会がこのほど、同町後田の藩校養老館であり、観光客や地元住民ら25人が伝統の踊りに挑戦した。
津和野踊りは1617年、亀井政矩が津和野藩主として入城した際に伝わったとされる。
体験会では保存会の会員5人が黒い頭巾や白い浴衣姿で見本の踊りを披露した。山岡浩二会長が踊りの由来や地域とのつながりを紹介し、所作を指導した。参加者は動きを一つずつ確認しながら、ゆったりとした拍子に合わせて踊った。
東京都練馬区から観光で訪れ、参加した会社員の福居瑞規さん(30)は「踊りはとても難しく、歴史を感じることができた」と笑顔を見せた。
体験会は初めての企画で、山岡会長は「まずは気軽に津和野踊りに触れ、踊る楽しさを知ってもらう機会にしたい」と話した。15日の殿町盆踊り大会の本番を前に、体験会は9日もある。 (岡野優衣)