地層で見つかった化石を見る来館者=松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館
地層で見つかった化石を見る来館者=松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館

 松江市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で、宍道湖南岸の来待層と布志名層から出土した化石を集めた「むかし、玉湯は海だった」が開かれている。来場者は約1300万年前に絶滅したとされ、来待層で発見された哺乳類「パレオパラドキシア」の肋骨(ろっこつ)の化石や、地域の名前が入った貝の化石など88点に見入っている。24日まで。

 来待層は約800万年前、布志名層は約1300万年前の地層。パレオパラドキシアは1980年に来待石の採掘場で見つかり、当時、日本で5例目の発見だった。このほか、「布志名」が付いた「フジナウバトリガイ」や、「鏡」が付いた「カガミホタテガイ」の貝類の化石も展示されている。

 家族4人で訪れた広島市東区の小学4年、田中祐弥さん(9)は「初めて見た化石もあった。僕も発掘してみたい」と話した。

(藤井俊行)