ニジイロクワガタを観察する来場者=出雲市今市町、出雲科学館
ニジイロクワガタを観察する来場者=出雲市今市町、出雲科学館

 国内外に生息する甲虫の標本や、生きた甲虫を展示する企画展が、出雲市今市町の出雲科学館で開かれ、家族連れらが見入っている。24日まで。

 同市大塚町の勝部隆史さん(故人)が同館に寄贈した約700種2千個の標本を展示。世界最大のカブトムシとされるヘラクレスオオカブトや、大きな体を持つゴライアスオオツノハナムグリ、バイオリンのような見た目のバイオリンムシなど国内外の甲虫が並び、子どもたちが虫眼鏡を片手に観察している。

 生きた甲虫の展示もあり、ネプチューンオオカブトや色鮮やかなニジイロクワガタの動く姿も見られる。鳥取市立浜村小学校5年の小林宙照(そらて)さん(10)は「普段見ることができないので、うれしかった」と目を輝かせ、大田市立大田小学校4年の和田颯佑さん(9)は「ゴホンヅノカブトが格好良かった」と笑顔だった。

 開館時間は午前9時半~午後5時半。24日までは毎日開館する。入館無料。(片山皓平)