出雲市西新町2丁目、しまね花の郷で水草を集めた「いづものみずくさ展」が開かれ、水槽に揺れる多彩な水草が、来場者に涼を感じさせている。9月7日まで。
水辺の自然や生き物を通した環境保全に取り組む「みなもかん」の辻井要介さん(44)=出雲市大社町杵築南=が企画した。島根県には130種以上の水草が自生し、このうち地元のため池や水田などで採集した15種を展示した。
水草は魚やエビとともに水槽に入れたり、アクアリウムにしたりして展示。マツモ、希少種のトリゲモなどが水中で涼しさを演出する。
ため池などに自生するイヌタヌキモは、葉の一部に捕虫のうと呼ばれる小さな袋があり、ミジンコなどを吸い込み餌にする。水質を浄化し、光合成により水中に酸素を供給する役割や、豊富な種類もクイズ形式などで紹介する。
辻井さんは「身近に魅力的で希少な水草があることを知ってほしい」と来場を呼びかけた。入園料は大人200円、小中高校生は100円。
(佐野卓矢)