オランダ獅子頭などの金魚を観賞する来場者∥出雲市園町、島根県立宍道湖自然館ゴビウス
オランダ獅子頭などの金魚を観賞する来場者∥出雲市園町、島根県立宍道湖自然館ゴビウス

 出雲市園町の島根県立宍道湖自然館ゴビウスで、特別展「夏の金魚展~生きた芸術を鑑賞しよう~」が開かれている。全国から集めた20種200点を展示する。9月1日まで。

 代表的な和金から、愛好家が多く「金魚の王様」とも呼ばれるランチュウ、頭にこぶがあるオランダ獅子頭、黄金色の新品種・キラキラまで勢ぞろい。今では100種類以上あるが、元々の出発点は野生のフナ。突然変異による系統図や、品種改良の歴史もパネルで紹介した。

 神戸市から祖母と妹と訪れた若林礼太郎くん(11)は「スリムなイメージだったけれどぶくぶくした金魚がいっぱいいて驚いた。突然変異で新しい品種ができるって面白い」と興味を深めた。

 県内外の水族館や生産者から珍しい大きな個体を入手し、ゴビウスの金魚展史上最も充実しているという。飼育展示係の寺岡誠二さん(53)は「金魚の世界の奥深さに触れてほしい」と呼びかけた。

 火曜日定休。開館時間は午前9時半~午後5時。期間中の土日、祝日の午後1時半には、飼育係が金魚の豆知識や観賞の楽しみ方を披露する。(今井菜月)