第六章・天に抛(なげう)つ(14)

 

 利長は利政に書き送ったのと同じ主旨の書状を、播(はり)磨(ま)の池田輝政(てるまさ)、紀伊の浅野幸長(よしなが)、安芸の福島正則に送り、淀殿や秀頼が...