平和の象徴・ハトの形の白いバルーンを飛ばす参加者=安来市広瀬町布部
平和の象徴・ハトの形の白いバルーンを飛ばす参加者=安来市広瀬町布部

 「安来市平和のつどい」がこのほど、同市広瀬町であり、市内の小中学生らが歌やメッセージを発表し、来場者は戦争のない世界への思いを新たにした。

 布部地区の住民たちでつくる実行委員会が主催し10回目。市内の小中学生、短大生がステージ発表をした。

 荒島小学校の6年生6人は、校区内の高齢者に聞いた戦時中の体験などを紹介し「戦争はあってはならないことだ」と強調した。永瀬美嘉さん(11)は「取材を通じて平和の大切さを学んだ」と話した。

 会場には高さ70センチのあんどん約2千個が展示され、市内外の園児や児童生徒、労組関係者らが平和の象徴・ハトの絵を描き、「平和を祈る」との文言を記した。

 発表者が広島の被爆樹木二世のアオギリと、長崎の被爆樹木二世のクスノキを植樹し、参加者全員でハトの形をした白いバルーンを飛ばして、小さくなるまで見送った。

 実行委の万波朋広会長(58)は「世界では戦争が絶えない。平和のために何ができるか、自ら考え行動するきっかけになればうれしい」と話した。 (中山竜一)