鳥取県庁
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 鳥取県と鳥取市は29日、29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち14人は米子北高校(米子市米原6丁目)のサッカー部員で、同部の感染者は計15人となり、県はクラスター(感染者集団)と認定した。県内のクラスターは24例目。

 県内の累計感染者数は1405人となった。新規感染者29人の内訳は、米子保健所管内22人、倉吉保健所管内5人、鳥取市保健所管内2人。いずれも28日の検査で陽性となった。うち25人は既に判明している感染者の濃厚接触者か接触者。

 県によると、米子北高サッカー部では27日に部員1人の感染が分かり、28日に関係者139人に検査を実施したところ、うち14人が陽性となった。

 同校は28日から9月1日まで臨時休校とし、全てのクラブ活動を停止した。学校関係者全約700人に検査を行う。

 同部は北信越5県を中心に行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)で準優勝した。大会と感染の因果関係は分かっておらず、県は調査中としている。

 このほか学校関係は、米子西高校(米子市大谷町)で関係者1人の感染が判明した。鳥取市教育委員会は児童1人が感染していた賀露小学校(鳥取市賀露町)について、9月1日から学校を再開すると発表した。検査を受けた児童と教職員全員が陰性だったため。

 米子市の陸上自衛隊関連のクラスターは新たに隊員2人の感染が判明し、規模は22人に広がった。

 29日午前0時時点の県内の療養者は262人。このうち入院患者は101人で、確保病床(337床)の使用率は30・0%。宿泊療養者が70人、自宅療養者が49人、調整中が42人。