シンガー・ソングライターでタレントの所ジョージ(70)を中心に、学校では教えてくれない教養や知識を楽しみながら学んでいく、テレビ東京系バラエティー『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(毎週金曜 午後8:00)が、10月に放送開始から20周年を迎える。同番組のレギュラー出演陣である、所、清水ミチコ、東貴博(Take2)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、高木雄也(※高=はしごだか/Hey! Say! JUMP)、冨田有紀(テレビ東京アナウンサー)が、10月3日午後6時55分から放送の「20周年突入だよ!3時間スペシャル」の収録後に取材に応じ、20周年への思いを語った。
【写真】仲の良さが伝わってくる…『そこんトコロ!』レギュラー陣の集合カット
――20周年を迎えての感想をお願いします。
【所】毎週やっていることだから何ら変わらないんですけれども、気がつけば20年ということでね。きょう(20周年スペシャルの収録で)、まとめていろいろとVTRを見るじゃないですか?そうするとこの番組って、何かほかの番組にないようなものが出てくるんで。UFOとかツチノコのことか、初めて発見するの、この番組じゃないかなって(笑)。あれ映ってなかった?ってあり得る番組だからね。この先、それを期待してみてください(笑)。
【冨田アナ】(番組に)参加させていただくようになって1年経ったぐらいなんですが、とにかく皆さん温かくて…。収録に来るときは、なんか他で嫌なことがあっても…。
【東】何があったの(笑)。
【所】嫌なことあんの?言いなさい、嫌なことがあったら。
【冨田】いや、ないんですけど(笑)、なんか(この番組は)実家に帰ってきたような安心感があります。
【所】(冨田アナは)今年入ったのになれなれしくて、友達みたいな感じで、すごい近づいてくるんですよ(笑)。前室で出てるお菓子の『ハイチュウ』は自分のものだと思ってる。俺が「3つ食べた」って言ったら「えー」って。注意してください(笑)。
【清水】私は、「この間10周年やったのにな」と思って。次の10周年はすごい短かったので、やっぱ年取るってそういうことなのかなと思いました。
【所】年取ったように見えない感じに見えます。
【清水】(高めの声で)ありがとうございます。あと初期の頃の自分が、さっきちょっと(収録のVTRに)出てて。やっぱすごい。なんか年取ったなって。
【東】ちょっとギャルっぽかったです。
【清水】この番組って「人間っていいな」って思わせるところがどっかあって。そんな意図はないと思うんですけれども、そういうところがちょっといいなと思いました。
【東】20年。こうスタッフを見て思うんですけど、結構おじさんが一生懸命作ってんですよね。それがやっぱなんかすごい。ベテランの味がいいのか、何なのか。毎回、収録も安心感があるんですよね。ここ(スタジオ)でも楽しいんですけど、いつもなんかこのメンバーって不思議と前室で集まって、結構盛り上がってからスタジオに入ってくるんですよ。そんな番組っていうのは、なかなかないんだよね。
【清水】今ないね。
【所】僕が前室のたまりのところにいるのは、喫煙所があるからなんです。
【東】和気あいあいとあそこでひと盛り上がりしてから行こうってことじゃないですか?
【所】喫煙所があるからなんだよ(笑)。
【児嶋】コミュニケーションじゃないんだ(笑)。僕は、番組的には、本当に今までお世話になった、何年か前に出てた方の何年か後見られるっていうのはすごい感慨深かったです。なんか成長してる方をなんか見れるのね。全然家族じゃないんですけど、なんか親のようにうれしいシーンも見れます。
【清水】あれ?相方は?
【児嶋】相方はどこ行ったんだ?相方と湯浅さんはどこいった?(笑)。
【東】初期メン!
【高木】僕は、2018年から参加させてもらって。この番組では、いろいろロケ行かせてもらって。「金庫」行ったり、川に行って得体の知れないものをとったり…なかなか他の番組では体験できないことをいろいろさせてもらってるので、ここから先もなんか経験したことないことをいっぱいできるの楽しみです。
――20年の歴史の中でいろんなテーマを取り上げてらっしゃいましたけども、特に印象深かったり、お気に入りの放送回があれば教えてください。
【所】駿河湾のところからいろんなの撮るというのは、この番組が初めなんじゃないかな?
【清水】深海魚!
【東】深海魚ブームができましたからね。
【所】ロケに行くと必ず何かがある。“もってる”番組だなと思いましたね。あと一般の方がその、DIYをたくさんやるじゃないですか。行くと必ず面白い人に当たるっていうのが、よっぽど言えばいろんなものを作ってるんだなと思いますよ。
【清水】企画もいっぱいパクられたりとかした(笑)。
【一同】爆笑
【東】そんなハッキリ言うんですか(笑)。
【所】そうね。ほかの番組でやってるもんね。
【東】深海魚ブームのときも結構いろいろやっていたし。意外と考えこまれたというか、ヒット企画がいっぱいありすぎですよね。
【所】もったいないよね。毎週同じコーナーがあるわけじゃないんで、ちょっともったいないとも思います。
【東】テレ東って結構ワンテーマでやっている番組が多いですもんね。その中で(この番組は)いろいろバラエティーに富んでいる。それで20年続いてきたというのはすごいですよね。
――みなさん、長く共演されていますが、最初の頃は見えてなかったけど、仲良くなった皆さんだから見えてきたものはありましたか?
【清水】写真を送りあうようになったかな。
【東】そうですね。グループLINEがありますからね。
【清水】LINEは昔なかったですからね。
【東】みんなが前室で最後写真撮って、それをまたみんなに回して、みんなそれぞれ楽しむみたいな。
【清水】意外と東MAXがちょこちょこ働いてくれて。お菓子くれたりとか(笑)
【所】なんかこう、普通の生活になってるよね。その番組に来て、みんなが話して、番組をやるっていう。
【東】2週に1回会うんで、その2週間何があったみたいな話をそこでして。なんか変に仲がいいですね。
――こういう交流っていうのは今の番組ではなかなかないんですか?
【所】ないでしょ。皆さん楽屋にいてさ。リハがあったらリハやって。で、本番で解散じゃないですかね。
【児嶋】でも(仲がいいけど)別に普段みんなで飲み行くわけでもない。これがまたいいんですよ。
【一同】爆笑
【清水】ベタベタしないから。
【所】改めて集まんないよね。
【清水】これからもないよね。
【所】改めて集まらない。「みんなで旅行行こう!」なんて、ないないない。絶対にない。それがいい(笑)。
――20周年というと“長寿番組”になってくると思うんですが、番組が長く続く秘訣みたいなものはございますか?
【所】長く使ってもらってるだけで、なんか僕が望んで何かやってるってのはないですよね。
【清水】あそこ(前室)で言ってることと全然違う!「俺の才能」って言ってるのに(笑)。
【所】そりゃそうなんですよ。局が私を手放さないだけの話で。なんでかっていうと、用意周到でもあるし、アドリブも人よりも効くんで。思いつきもズバ抜けてるんで、どうしても私を手放したくないんです(笑)。
【一同】それは(前室で)言ってました(笑)
【所】みんな言わないんで、あえて自分で言うという(笑)。人に負担をかけない。
【東】こういう話を前室ずっとして、ゲラゲラ笑って。
【児嶋】裏では(所が)「俺を褒めろ」って、ずっと言うんですよ(笑)。
――それでは最後に今後の意気込みを聞かせてください。
【所】デビューした時から意気込みがない(笑)。来年の抱負もないし、明日やることも全然スケジュールも知らないし。でもこうやって20年の間に、7年前の人とか振り返ったりするじゃん。「いいことしてるな」って思います。なんかね、その人の思い出にもなるし、あとは8ミリフィルムなんかでも思い出がよみがえったりとか、お茶の間の皆さんになんか役に立つような情報も出てる。ふざけてるんだけど、たぶん見てる方がお利口なんで、勝手にいろんな情報を、解釈してくれるんじゃないですかね。今後も解釈していただく番組作りですね。こちら、何かを出すんじゃなく。
【清水】これは、番組が(今後も)もつね。
【所】才能がね(笑)。
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