顔出しNGの敏腕ライターたちが、いま注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)。19日(深1:30)の放送では、ドラマ『良いこと悪いこと』(毎週土曜 後9:00)から、丸藤萌歌役を演じる田中美久が登場。番組の見どころや今後の展望について語った。
【写真】SSR級!抜群のプロポーションを披露した田中美久
■ジェネレーションギャップに戸惑い「同じ国の人なのかなって思うぐらい分からなくて(笑)」
本作は、俳優・間宮祥太朗と新木優子がW主演を務める予想不能なノンストップ考察ミステリードラマ。小学校の同級生が同窓会で集結し、タイムカプセルからは6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムが出てきた。そして、同級生の不審死が始まる。小学生の時はクラスのリーダー的存在で“キング”と呼ばれ、現在は実家の塗装屋を継いだ1児の父・高木将(間宮)と、高木の同級生で“どの子”と呼ばれていた、現在は“美人すぎる記者”としても活躍している猿橋園子(新木)が手を組み、同級生の不審死の真相と謎に迫る。
犯人はいったい誰なのか。シリアスなシーンの連続で、息をもつかせぬ怒とうの展開が話題の本作だが、その中で、物語のいいアクセントとなっているのが、スナック『イマクニ』だ。田中は、このスナックのアルバイト従業員を演じている。
「本編は予測不能なミステリーですが、重たい話だけじゃなくクスッと笑えるところがあったり、平成レトロな空気を感じられたりと楽しめるポイントがたくさんあります。『イマクニ』というスナックはそんな明るい空気を生む場所ですね」。
また、『イマクニ』内で流れる曲や小道具のゲームに、見る人によっては懐かしさを感じるかもしれない。ただ、田中本人は少々戸惑ったという。
「私と同世代の方が撮影現場には少なくて。他の役者さんが「懐かしいね!」とか「あの時これ、あったね!」と話している内容が、本当に同じ国の人なのかなって思うぐらい分からなくて(笑)。でも、すごいみなさん優しくて、他の話題で盛り上がったりしていますね」。
彼女の表情からは、現場の明るい雰囲気やチームワークの良さが伝わってくる。それはきっと、出演者全員が作品に面白さを感じているからかもしれない。かくいう田中もその一人だ。
「まず、本作に出演させていただけたことをうれしく感じていますし、内容全体に関してはもうワクワクしかありません。犯人は誰なんだろう、今後どうなっていくんだろうみたいな。第1話の台本を読み終えたそばから早く2話の内容が知りたいと、ずっと届くのを楽しみにしていました」。
そう思うのも無理はない。実は彼女、大のミステリー好きでもある。
「ミステリー作品は大好きでよく見ます。だけど、犯人の予想は外れちゃうんですよね。斜めの斜めをいったのに違った! みたいな(笑)。あと、感情移入しちゃうこと多くないですか?(犯行動機や複雑な人間関係が)深いなって思います。本作でも最終回に向かうにつれてどんどんと盛り上がっていく感じがしますね」。
まだ2話を終えたばかりだが、彼女に犯人を予想してもらったところ意外な答えが返ってきた。
「どうですかね…。もしかしたら…私かな(笑)。だとしたら、この番組が伏線回収になっちゃいますね」。
まだまだ序盤ゆえその可能性も否定できない。そんな丸藤萌歌を演じるにあたりちょっとした葛藤もあるとか。
「私、もともとの性格は明るいと周りからよく言われるんですけど、丸藤萌歌ちゃんは、結構気だるげというか、だるめな感じ。私は普段、すぐに行動に移すタイプなんですけど、現場では逆に『携帯を触ってネイルを見ているだけでいい』と。最初は大丈夫かなってドキドキしてました」。
■「仕事を溜めるのが嫌い」本音明かす
周囲のサポートはもちろんだが、地元での経験もスナックの雰囲気にすんなり馴染めた要因と彼女は笑う。
「私のおばあちゃんやお母さんが大好きなんです。しかも、お母さんの友達が熊本でお店を経営していて、そこは家族や親戚が集まる場にもなっていました。貸し切りにして、よくみんなでワイワイしていましたね。だから、スナックはなんとなくこういう感じなんだろうなっていうイメージはあったんです」。
そんなスナック『イマクニ』では、出演者が歌う曲も見どころ。田中も知っている曲が多く、特にテンションがアガったのがモーニング娘。だった。
「『LOVEマシーン』で盛り上がっているのを、私も! と思って見ていました。ただ役柄上、みんなをただ見ているだけ。私も本当は一緒になって楽しみたいんですけど、そこは必死に抑えています(笑)。あと、ポルノグラフィティさんの『アゲハ蝶』もめっちゃ好きなんですけど、20年以上前の曲だったんですね。20年前というと私は4歳。もう、えー!! と思っちゃって」。
平成レトロな要素にも注目してもらいながら、それをきっかけにみなさんの過去の思い出に浸ってもらえたら、と彼女は語る。
「アイドル時代のステージに立った時の感情だったり、時代ごとに当時の記憶は覚えておきたいなって思うんですけど、意外と人って覚えてないものなんですよね〜。どんな会話をしたかとか誰と何をやったかとか、全部が全部完璧に覚えているわけではなく、その景色をやんわりと覚えているもの。意外とそのパズルのピースが一致した瞬間、ワッて感じる懐かしさがあるように、このドラマにもそれが詰まっていると思います」。
そんな本作の公式ホームページには、“あなたは、いい子ですか?わるい子ですか?”との問いかけがある。それにちなみ、彼女の良い子の部分、悪い子の部分を聞いてみた。
「良い子のところは、アンケートの提出がめっちゃ早い。仕事を溜めるのが嫌いのなので、パッとやっちゃいます。逆に言うとせっかち。悪いところは、忘れっぽいところ。やる気が起きなかったらやらないところですかね(笑)」。
犯人はいったい誰なのか、その動機は。そんな考察も魅力のひとつだが、スナック『イマクニ』でのやり取りや小道具にも目を向けてみると、作品をより楽しめるかもしれない。
(取材・文/パーカー・キクチ)
※取材の模様は、19日深夜放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/日曜 深1:30)でもご覧いただけます。
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