全国的な若年層の新型コロナウイルス感染の増加を受け、鳥取県は2日、県民向けの職場接種会場6カ所で12歳以上を対象にした「子ども優先枠」を設けた。2学期が始まった学校や家庭内での感染防止につなげる。

 県庁の東部会場の県庁西町分庁舎、中部の倉吉総合看護専門学校体育館、西部の西部総合事務所講堂に加え、県内3JAの計6会場。同伴の保護者も対象とする。

 県内では米子北高校(米子市米原6丁目)サッカー部でクラスター(感染者集団)が発生。直近1週間に感染が確認された人のうち10代以下は約4割を占めており、県は対策が必要と判断した。

 2日の定例会見で平井伸治知事は「優先枠を設けることで、若者のワクチン接種の促進につなげたい」と話した。

 予約は県の職場接種予約相談センターが電話で受け付ける。

 電話0857(26)7977。受付時間は平日の午前8時半~午後5時15分。    (藤井俊行)