【出雲】「目のお薬師さま」として知られる一畑薬師(出雲市小境町)で8日、絵馬供養祭が営まれた。目の病気治癒や良縁、学力向上などを願い参拝者が奉納した絵馬約千枚を炊き上げ、飯塚大幸管長ら僧侶13人が奉納者の所願成就とともに、平和で安らかな世になるよう祈った。
絵馬供養祭は近年、9月の例月祭「ようかさん」に合わせて営んでいる。
薬師本堂横に設けた祭壇で午前、飯塚管長が供養の言葉を唱えた後、積まれた絵馬に点火。参拝者も加わって般若心経などを唱える中、「め」「医」「願」「授」「縁」などの文字が表に記された残りの絵馬を、僧侶らが心を込めて次々と火中に投じた。
この日は8月8日に一畑薬師で始まった「風鈴まつり」最終日で、供養祭に訪れた参拝者約80人も風鈴約300個の音色に和み、秋を感じている人もいた。
(松本稔史)