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「ガラ線区」で通学続けてくれてありがとう! 木次線の心打つ卒業メッセージ SNS反響と経緯を追う

「ガラ線区」で通学を続けてくれてありがとう。明るい未来に向かって出発進行!!  島根県の中山間地域を走る「まるでガラパゴスのような」JR木次線。そんな路線で毎日通学した高校の卒業生に向け、木次線を管理するJR木次鉄道部の社員がつづった感謝のメッセージが、X(旧ツイッター)で注目を集めている。ローカル線ならではの「乗客との距離の近さ」を感じさせる温かい文面が、全国の鉄道ファンらの心を打っている。 (山本泰平、鹿島波子) [関連記事] ・「ガラパゴスのような木次線」通学利用に感謝 木次駅に掲示の卒業生向けメッセージがSNSで反響 2024年3月の卒業生に向けたメッセージ  メッセージは木次鉄道部の細田浩さん(61)が桜と列車のイラストを添えてホワイトボードに書き、JR木次駅(雲南市木次町里方)に掲示した。旅行で木次駅を訪れた愛知県在住のmumin papa(ムーミンパパ)さんがメッセージを見つけ、2月21日に写真をXに投稿したところ、表示回数(インプレッション)が460万回を超え、「いいね」が8万件に上った。    ♡自虐的にも心打つ文章  メッセージは3年間の通学に感謝を伝え、悪天候による運休やエアコンのない待合室といった不便をわびた。たびたびイノシシが線路近くに出現する木次線を「ガラパゴスのよう」と自虐的ユーモアを織り交ぜた。最後は卒業生が今後充実した日々を送るよう願い「明るい未来に向かって出発進行!!」と締めくくった。 メッセージを紹介する細田浩さん    ♡大反響に投稿者も驚き  丁寧な字で気持ちが伝わる文章に、X上では「泣けた」「ほっこりする」といった感想が多く寄せられたほか、路線の利用低迷を危ぶみ存続を願う投稿も見られた。