19日に公示された衆院選の立候補者の信条や横顔を紹介する。

亀井亜紀子氏(立憲民主、前)動物好き 亀と息抜き
 国政選挙に初挑戦した時から「陽(ひ)の当たる島根」をスローガンにしてきた。

 太陽を想起する赤みの強いオレンジ色は当時から変わらぬトレードマークだ。自身を奮い立たせる勝負の色でもあり、選挙中も衣服のどこかに取り入れる。

 衆院議員の4年間で、合区を巡る参院選挙制度改革について本会議で反対討論をしたことが最も思い出深い。1期6年の参院議員経験を踏まえ「県民代表の気持ちで合区解消を訴え、すっきりした」と振り返る。

 動物好きで、特に名字にちなみ亀のグッズに目がない。旅先ではつい手が伸びる。学生時代の愛称と同じ「かめこ」と名付け大事にするウミガメの縫いぐるみは、12日間の遊説を共にする相棒だ。

 2月からはイシガメ2匹を県連事務所で飼う。帰県すると水槽の前に直行し、しばらく様子を眺める。たまに床の上に出して遊ばせるのが楽しみで息抜きにもなる。

 短気は運気を下げると言い聞かせる。平常心を保つ秘訣(ひけつ)は神社に参り、手を合わせて心をリセットすること。「一喜一憂せず亀のようにどっしりと、しぶとく生き残りたい」と笑う。 (中村成美)

 

細田博之氏(自民、前)プールで脚力鍛える
 永田町で切磋琢磨(せっさたくま)してきた重鎮議員が相次ぎ引退を決断する中、「元気を出すのも限度があるが、若い人と一緒に島根を良くしたい」と意欲は衰えない。

 「穏やか。怒らない」と自らを評する。柔和な人柄は誰もが認めるところだが、過疎法の議論を巡り県内への手厚い財政支援が縮小する可能性が浮上した際は「まかりならん」と憤り、党内会合をボイコットする激しい一面を見せた。

 政府や党の要職を歴任して磨いた政策立案能力を生かし、人口減少地域での労働人材確保のための議員立法を主導するなど、地方創生への思い入れは強い。

 多忙な日々の癒やしは、欠かさず見るテレビ番組「ポツンと一軒家」。県内も登場し、田舎の魅力を伝えるヒントを探しながら、移住のきっかけにもつながる政策を練る。

 運輸相などを務めた父・吉蔵元衆院議員の地盤を引き継いで45歳で初当選し、今年で喜寿。元陸上部で自信があった脚力の衰えを防ごうと日課で都内のプールに通う。30分間で平泳ぎ200メートルと歩き100メートルをこなす。「よろよろしないようにしないとね」。目指すのは、父を超える11選。 (片山大輔)

 

亀井彰子氏(無所属、新)テニスや音楽 多趣味
 政治の世界への挑戦は初めて。政党・政治団体には属さず、個人で活動する。「失うものはなく、誰かに忖度(そんたく)することもない。自分が正しいと思ったことをストレートに言える」と話し、しがらみのなさが強みだ。

 出馬への思いを固めた根底には政治への不信感がある。「政治とカネ」の問題に象徴される有権者の気持ちと懸け離れた状況に、居ても立ってもいられず「政治そのものを活性化させたい」と意気込む。

 岡山県井原市出身。同県で3年間中学教諭を務め、島根でも6年間講師として働いた。約30年の島根暮らしの中で、宍道湖の景色など魅力的な資源はあるが、うまく生かし切れていないと感じる。選挙戦ではポスターを手作りし、自ら車を走らせ、都市部と地方の格差是正を訴えるつもりだ。

 多趣味を自認する。学生時代は卓球に打ち込み、今は週に1回、テニスの壁打ちで汗を流す。音楽鑑賞や読書、裁縫が好きで、俳優アル・パチーノの出演する映画にもはまっている。

 「ど素人の立候補で、政治に興味がなかった人に関心を持ってほしい」と決意をにじませる。 (曽田元気)