衆院選は31日、投開票されます。

  投票できる人の条件は。
  日本国籍がある18歳以上の人です。住民票がある市区町村から投票所の入場券が郵送されます。

  どこで投票しますか。
  入場券に記載された小学校や公民館などです。2016年の公選法改正で駅やショッピングセンターなどに「共通投票所」を設置できるようになりました。今回の衆院選で北海道や茨城、熊本など11道県で計48カ所設けられる予定です。投票する人と一緒にいる子どもや介護者も投票所に入ることができます。投票日前日まで実施される期日前投票によって31日に仕事や旅行の予定があっても投票できます。

  投票の手順は。
  まずは小選挙区の投票用紙を受け取り、記載台で候補者名を書いた後、投票箱へ投じます。投票用紙に文字を記入できない人のための代理投票の仕組みもあり、点字での投票もできます。

  投票は小選挙区だけですか。
  比例代表があります。衆院選の比例代表は政党名か候補者名のどちらかを記入する参院選の比例代表と異なり、政党名のみを書きます。最高裁判所の裁判官を辞めさせるかを決める「国民審査」の投票もあります。投票時間は原則として、午前7時から午後8時までです。

  最近の投票率は。
  17年の前回衆院選は53・68%でその前の14年は戦後最低の52・66%でした。12年も59・32%となり、3回連続で50%台と低迷しています。戦後最高は1958年の76・99%です。

  開票作業の手順も教えてください。
  地域ごとに設けられる開票所で午後8時すぎから始まります。投票用紙に記入された候補者名や政党名を読み取る機器を用いて投票用紙を仕分けます。人の目でも確認します。その後、計数機で票数を数え、確定させます。有権者は開票作業を見学して不正がないかチェックできます。

  素早く開票できる手段はありませんか。
  地方選ではタッチパネルを使って投票する「電子投票」が01年の関連法成立で可能となり、岡山県新見市や京都市などで実施されました。開票時間の短縮に一定の効果はありましたが、投票装置を巡るトラブル発生などもあり、運用の広がりは限定的です。国政選挙での電子投票は例がありません。