浜田水産高校(浜田市瀬戸ケ島町)の海洋技術科3年生28人が4日、浜田市河内町の柿木山で林業体験学習を行った。森林の大切さと海との関わりについて講義を受け、林道の伐採に励んだ。
江の川流域で森林の保全活動に取り組む市民団体「樹冠ネットワーク」の樋口千代子代表(71)が講師を務めた。雨水を地中に浸透させ、ゆっくりと流すため大雨が降っても水の量を調節する機能があり、濁りが少なく、ミネラルを含んだ水を流すことを解説。地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収する役割があることも説いた。
生徒は林道の周りに生い茂る草を、鎌を使って伐採。雨の中、1時間かけてすっきりと払った。下野正勝さん(18)は「海がきれいになる手助けができ貴重な体験になった」と話した。
(青山和佳乃)