8月から運休していた国立公園・三瓶山東の原(大田市三瓶町志学)の観光リフトが13日、運転を再開した。1日限定で利用料金が無料となったこともあり、待ちわびた登山客らが早速乗り込み、眼下に広がる360度パノラマの絶景を堪能した。年内は12月5日まで運行する。
リフトを巡っては、2010年から運営した大田市の事業者が7月末で撤退。スキー場運営の飯南トータルサポート(島根県飯南町上赤名)が新たに市と指定管理契約を10月に結び、再開準備を進めてきた。
この日は、運行が始まる前から詰めかけた約40人の登山客らが列をつくり、関係者の拍手に見送られながら次々と乗り込んだ。
朝の間は曇天ではあったものの三瓶山麓の紅葉が楽しめ、出雲市上塩冶町の会社員、高橋奈央さん(27)は「感動的だった。また違う季節に乗ってみたいと思う」と笑顔で話した。
飯南トータルサポートの後藤浩二社長は運行前のあいさつで「事故のないように努め、楽しい登山に協力したい」と意気込んだ。
スキー場跡地に残るリフトは標高差約255メートルを約10分かけて上り下りする。午前8時半~午後4時半に運転し、祝日を除く火曜が定休。料金は中学生以上が往復750円・片道470円、小学生以下は往復550円・片道350円。
(錦織拓郎)











