署名する市民(左)=米子市末広町
署名する市民(左)=米子市末広町

 中国電力島根原発2号機(松江市)の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指し、米子市の市民団体が20日、署名活動を始めた。12月19日まで集める。
 活動を始めたのは「島根原発稼働の是非を問う住民投票を実現する会・米子」(共同代表・河合康明鳥取大名誉教授ら5人)。街頭でメンバーらが市民に声をかけ、協力を求めた。署名した同市錦海町の高校3年の男子生徒(18)は「住民投票に向け、少しでも役に立ちたい気持ちだった」と話した。
 河合共同代表(68)は「原発を稼働させるかどうかは、住民の暮らしに関わる重大な問題だ。自分ごとと捉えて、協力してほしい」と呼び掛けた。
 米子市の有権者数は10月18日現在、12万2349人。住民投票を実現するには市内有権者の50分の1(2447人分)の署名を集めて条例制定を直接請求し、市議会が可決する必要がある。団体の署名数の目標は有権者の半数に相当する6万人分以上。
 境港市の市民団体「境港の未来を考える会」も20日、署名活動を始めた。
 (柴田広大)