黄色を主体としたユニホームに身を包んだアスリート(選手)たちが、次々にドリブルし、シュートを決めていく。「ユニファイド」と呼ばれる、健常者を交えたエキシビションマッチは手に汗握る熱戦となり、引き付けられた▼昨年暮れ、大田市の大田総合体育館で「スペシャルオリンピックス日本・島根」主催のサッカー競技会が開かれた。参加したアスリートは14~33歳の8人。同市で2018年から行っているスペシャルオリンピックスのサッカープログラムに参加している▼知的障害のある人にスポーツの場を提供し、性別、年齢、スポーツのレベルを問わず、ともに楽しみ、ともに成長することで、社会参加の可能性を広げることを目的としている。島根県内ではサッカー、バスケットボール、競泳など9競技を実施している▼サッカーの競技会は県内では初開催。ドリブル、シュート、ランアンドキックの個人競技3種目で、終了までの時間やキックの正確さで得点を競った。能力を十分発揮できるようグループ分け(ディビジョニング)し、同程度の競技能力のアスリートが競うのが特徴だ▼表彰式では8人全員が金メダル。全員が満点を獲得した。いずれもサッカー未経験者。満足にドリブルもできない状態から始めたのに、わずか4年足らずでここまで競技力が上がるとは。人間の能力は無限大なんだと、あらためて認識させられた。(富)