ウシガエル、ヌートリア、ホテイアオイ、ザリガニ…。身近に見ることができる生き物や植物だが、共通点がある。ミシシッピアカミミガメ、ブラックバスと続けると分かるだろうか。そう、日本の動植物の生態や農作物に悪影響を与えるとされる外来生物だ▼身近な外来生物の生息状況や問題点を考える企画展「あなたのとなりのエイリアン-島根の外来生物たち」が島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)で開かれている。明治期以降に持ち込まれた動植物を82点の剥製やパネルなどで紹介。在来種との関わりや農作物への影響を分かりやすく伝える▼目を引くのは、ウシガエルがアメリカザリガニを捕食している4倍大のレプリカ。初めて3Dプリンターを使って制作したという。太平洋戦争中に軍の防寒着の素材として移入されたヌートリアは、剥製のほか20匹分の毛皮で作られたコートも展示している▼外来種は生態系に影響を与えたり、農作物に被害を与えたりするとして、〝悪者〟扱いされる。が、ほとんどの場合、商業活動など人間の都合によって移入され、それが野生化したものだ。「人間って勝手すぎる」-。外来生物の言い分が聞こえてくる▼かわいい、と飼い始めたものの、大きくなって持て余し、捨ててしまう。そのしっぺ返しが外来生物問題なのだろう。企画展(29日まで)で認識を深めて自然との関わりを考えたい。(富)