昨年末、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を視察した際、担当者から誘われオスプレイに乗った。と言っても実際に上空を飛行したのではなく、操縦席に座っただけだが、こんな街中で墜落したらと考えると、ぞっとした▼オスプレイは、左右の固定翼にそれぞれ回転翼を備え、垂直に離着陸できる米軍の最新鋭輸送機。10年前の配備時は激しい反対運動が起きた。市街地の真ん中に位置する飛行場には同機や大型ヘリコプターなど58機が常駐し、外来機も利用する。騒音に加え、墜落の危険の中で暮らす住民はたまったものではない▼現に2004年8月、近隣の沖縄国際大に大型ヘリが墜落。17年12月には体育の授業中、大型ヘリから重さ7キロ超の窓が普天間第二小学校の校庭に落下。2年前まで校長を務めた桃原(とうばる)修さん(62)は「米軍機の音が聞こえたら空を見て、どう飛んでいるか確認しなさい。怖いと思ったら逃げなさい」と児童に指導していたという▼「世界一危険な米軍施設」とされる普天間飛行場は26年前、当時の橋本龍太郎首相とモンデール駐日米大使によって返還合意が発表された。しかし事態は変わらず、橋本氏に続き、モンデール氏も昨年亡くなった▼沖縄はきょう、本土復帰50年の節目を迎えた。とはいえ国土面積の0・6%しかない沖縄に、全国の米軍専用施設面積の70・3%が集中している現状を見ると、素直に祝えない。(健)