女性だけでつくる神楽団体「女子神楽同好会舞姫社中」が14日夜、第2期生6人を迎え、浜田市黒川町の石央文化ホールで初稽古に汗を流した。舞う際に使う「幣」を作り、場を清める舞の基本「塩祓(しおはらい)」の動きを反復した。2023年3月の公演を目指して月3回の練習を重ねる。
女性の石見神楽ファンとの接点をつくろうと石央文化ホールが呼びかけ、昨年4月に誕生した社中は、昨年8月から第2期生を募集。今年5月末に新メンバーが加わり、第1期生を含め20人になった。
初稽古は2人ずつ10組に分かれて浜田石見神楽社中連絡協議会(長冨幸男会長)の会員から幣を使った基本の所作などを習った。幣はそれぞれ、切れ込みの入った白い和紙を長さ50~60センチの細い竹で挟み、ひもで固定して作った。
続いて、塩祓の所作を教わり、「幣の位置は常に目の高さに合わせる」などと助言を受けた。手、足の動きともぎこちなく、間違えながらも、充実した表情で汗を拭った。
新加入の大駅利香さん(52)=浜田市竹迫町=は「自分の作った弊で練習できて楽しかった。所作を覚えるのは大変だが、早く舞えるようになりたい」と話した。
(宮廻裕樹)