匹見小・中学校(益田市匹見町匹見)の校門が、中学3年生3人の手で生まれ変わった。高さ1・9メートル、長さ8メートルの壁面に地元匹見川の清流、伝統芸能の石見神楽、楽しい学校行事の様子を描いた。児童16人、中学生5人の小規模校で、地域からより多くの人に足を運んでもらい、集える学校にしようという願いがこめられている。
3人は山根彩花さん(14)、湟川(ほりかわ)晴香さん(14)、佐々木真那さん(15)。主に湟川さんが図柄を考え、山根さんと佐々木さんが色鉛筆で原画8枚を仕上げた。
1枚当たり縦53センチ、横75センチで、それぞれ匹見特産の葉ワサビ採りや匹見川の風景、石見神楽の大蛇(おろち)、児童生徒合同でのマラソン、演劇の様子が描かれている。データ化して特殊なフィルムシールに加工し、壁面に貼り付けられた。
校門の装飾の除幕式が18日にあり、児童と生徒、保護者ら70人が参加。記念撮影して完成を祝った。湟川さんは「とても良い作品に仕上がった。多くの人に来てもらい、見てほしい」とほほ笑んだ。