ロシアのウクライナ侵攻後、ロシアでは言論統制が強まり、国内にとどまる知識人の侵攻に関する見方が国外に伝わることはほとんどない。この中で、カーネギー財団モスクワ・センターの元所長でロシア国際問題評議会員のドミトリー・トレーニンさんが、戦争や世界の行方について異例の論考を寄せた。

◇ ウクライナでのロシアの軍事作戦が始まった2月24日に、グローバルな秩序に自らを組み込み、欧米的な政治・経済・文化...