再生事業が進む有福温泉のリニューアル記念イベントが25日、江津市有福温泉町の温泉街で開かれた。7月末以降に開業する2宿泊施設の内覧会、石見神楽や吹奏楽のステージ、露店を約350人が楽しみながら、地域の再興に期待を寄せた。
内覧会は、旧わたずや旅館を改修し7月30日に開くホテル「Showcase Hotel KASANE(ショーケース・ホテル・カサネ)」(5部屋)と、旧旅館樋口の一部を改修し8月中にも開業するホテル「アウルリゾート有福温泉」(16部屋)が客室の一部を公開。生まれ変わった施設に驚きと喜びの声が上がった。
温泉街には露店とキッチンカー計8店が並び、来場者は食べ歩きをしながら、石見神楽や県西部のアマ愛好家による吹奏楽演奏を観賞した。
温泉街では市が昨年度から再生事業に着手。イタリアンレストランが昨年10月に開店するなど観光施設の新設や改修が進んでおり、2宿泊施設の開業のめどが立った節目に、旅館や飲食店など9事業者でつくる有福温泉振興会(川中英章会長)がイベントを開いた。
式典で川中会長(61)があいさつし「地域への誇りと10年後の未来に希望が持てる集落づくりに取り組んでいきたい」と力を込めた。
(村上栄太郎)