島根県内在住の洋画愛好者による公募展「島根洋画展」が26日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。花や動物を描いた油絵や水彩画、版画の力作が、来場者を楽しませている。7月3日まで。
島根洋画会(会員、準会員計69人)が2年ぶりに開いた。応募作75点から会員が審査した入選作55点と、会員、準会員の作品60点の計115点が並ぶ。
大賞にあたる島根洋画会賞を受賞した中村百合枝さん(安来市)の「伝承1」は、石見神楽でスサノオを舞う様子と、周囲に集まる老若男女を描いた。人物の顔を変形させて、期待に満ちた笑顔をユーモアを交えて表現。単なる描写ではなく心象を絵に収めた点が評価された。
島根洋画会の杉谷俊一常任委員長は「全県規模のバラエティー豊かな魅力を味わって」と呼びかけた。
午前10時から午後6時、最終日は午後5時まで。