参院選はほぼ予想通りの結果に終わった。自民党は63議席と、単独で改選過半数を獲得し、公明党も13議席と、堅調な戦いだった。与党は非改選を合わせた総定数の6割弱を占め、岸田文雄内閣は衆参両院で安定した多数を握った。

 ところが、比例代表では、自公両党とも前回に比べて議席を減らした。結局のところ、与党の勝利は、共産党を含む野党共闘が十分に機能せず、その結果と...