山陰中央新報社文化センター松江教室の水彩画教室講師でマルチタレントのすやまとしおさん=米子市在住=と、書家の木村仁愛(じんない)さん=同=の作品を並べた合同作品展が23日、米子市灘町3丁目の丸京庵市民ギャラリーで始まった。力強い水彩画や色彩を取り入れた書など計67点が来場者の目を引いている。入場無料。12月4日まで。
水墨画の要素を取り入れた水彩画作品づくりに取り組むすやまさんと、書歴40年の木村さんがそれぞれの作品の良さを知ってもらおうと企画した。
すやまさんの「怒濤(どとう)邁翔(まんしょう)図」(縦65センチ、横50センチ)は、荒波に向かって群れで飛び立つカモメを描き、新型コロナウイルス禍の閉塞感に苦しみながらも立ち上がろうとする自身の心境を表現した。木村さんは5年間で制作した作品を並べた。「大神之山」(縦35センチ、横45センチ)は自宅から見える雄大な大山への賛美をしたためた作品で、大山の形に合わせて文字を配置し額装にもこだわった。
すやまさんは「新型コロナに負けていられないという思いを感じ取ってほしい」と話し、木村さんは「書への固定観念を払拭する作品ばかりで、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼びかけた。
開館時間は午前10時~午後6時。最終日は午後4時まで。28、29日は休館日。
(岩垣梨花)