出雲市内にラーメンの冷凍自動販売機がお目見えした。全国の人気店のラーメン5種類を販売し、新型コロナウイルス禍で外食が控えられる中、有名店の味を自宅で味わう新たな楽しみ方を提案する。
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販売機はラーメン店のコンサルティング、商品開発を手がける堂雄(たかお)(出雲市小山町)が12月、かみありづき(知井宮町)とグッディー医大通店(塩冶町)の2カ所に設置し、24時間販売。1月にはみしまや田和山店(松江市田和山町)でも設置を予定する。
販売するのは東京都の「ラーメン凪」、横浜家系ラーメン「吉祥寺武蔵家」、「味噌(みそ)麺処花道庵」、富山県の「えびすこ」の4店舗の煮干し、豚骨、豚骨しょうゆなど。各店からレシピを受けて、都内の企業が再現した商品を販売。価格帯は千~1200円で、湯煎することで食べられる。
販売機の設置は、有名ラーメン店で勤務経験のある中筋堂雄社長(39)が、新型コロナで外食機会が減る中、冷凍ラーメンに可能性を見いだした。
「自宅で食の彩りを楽しんでほしい」と中筋社長。地域で受け入れられるラーメンを把握し、店を誘致し、雇用につなげることも検討する。
ラーメンの他に神西湖産冷凍ヤマトシジミや西浜いもの冷凍焼きいも、風流堂(松江市矢田町)の和菓子といった地元産品も販売し、地域活性化も目指す。
(松本直也)