バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックがついに西地区首位に立った。21、22の両日、滋賀に連勝し25勝7敗。首位を争う広島ドラゴンフライズが連敗したため、大混戦の西地区で1位に浮上した。けが人が出ながらも粘り強いディフェンスと安藤誓哉、ペリン・ビュフォード、ニック・ケイの3本柱の分厚い攻撃に磨きがかかり、チーム一丸となったゲーム運びは力強さが増してきた。年明けの西地区の上位対決、琉球ゴールデンキングス、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦を振り返りながら、今後の見どころを2回に分けて解説する。
(ニュースセンターデスク・舟越幹洋)

スサマジ首位に 大注目のA東京戦 「勝つ」執念をプレーで 徹底解説<下>(Sデジオリジナル記事)

滋賀との第32戦に勝利し、ファンに手を振る島根の安藤誓哉(中央)=大津市、滋賀ダイハツアリーナ

 スサマジは年明けから激闘が続き、東地区の茨城に連勝し、琉球にはアウェーの中1点差で勝利した。18日の名古屋Dには敗れ10連勝はならなかったが、けがでメンバーを欠きながら勝負どころで攻守の力強さが際立っている。

 西地区は1位がスサマジ、2位は同じ25勝7敗で広島、3位は24勝8敗の名古屋D、4位は23勝9敗の琉球。仮に1月11日の琉球戦で敗れていると、現在、琉球とスサマジは24勝8敗になり広島が1位だった。あらためてリーグ戦の順位争いでは直接対決の影響の大きさを感じさせた。

琉球戦 アウエーで大きな勝利

 琉球戦はバスケットボールの厳しさと魅力を詰め込んだゲームになった。互いにマンツーマンディフェンスでしっかり守り、攻撃では相手の厳しい守りをこじあける展開。後半からは互いのディフェンスの強度が上がり、激しい守り合いになり、両チームがエキサイトしてくる。
 

第3クオーター、島根のペリン・ビュフォード(右)がドライブで切り込む=沖縄県沖縄市、沖縄アリーナ

 1点を争う中、第4クオーター、スサマジはビュフォードがテクニカルファウルを取られた。アウエーの戦いで、チームの雰囲気が悪くなるかと思ったが、ここから立て直す。残り時間2分30秒で77―75と2点リード。ゲーム終盤の主導権はスサマジが握っていた。琉球も粘るが勝負どころでウィリアムスがリバウンドを奪い、ダンクシュートを決めるなどいい働きをする。

 ▽劇的な幕切れ

 最後までハラハラするゲームだったが、残り3秒で、琉球の中心選手ジャック・クーリーがフリースローを得た。2本とも決めれば、...