「多様性が尊重される社会」を岸田内閣は目指すのではなかったのか―。オフレコ取材の場で飛び出した、首相秘書官のLGBTなど性的少数者に対する差別発言。「ひどい」「ヘイトスピーチだ」。あらわになった政権中枢の人権意識の欠如に、当事者のみならず多くの人々から批判や憤りの声が上がる。またも更迭によって火消しを図る首相。国民の不信感は募る一方だ。

 「辞めて当然」「世間とずれている」。LGBT...