知事表彰を受けた隠岐酒造の「隠岐誉」を手にする毛利彰社長(右)=松江市殿町、県庁
知事表彰を受けた隠岐酒造の「隠岐誉」を手にする毛利彰社長(右)=松江市殿町、県庁

 日本酒の品質、技術向上を目的とした島根県新酒品評会で、吟醸酒部門の最優秀に当たる県知事賞に隠岐酒造(隠岐の島町原田)の「隠岐誉」が選ばれた。純米酒部門は奥出雲酒造(奥出雲町亀嵩)の「奥出雲」が最優秀酒を獲得した。

 品評会は、県内の全30蔵元が加盟する県酒造組合が毎年開き、3回目。19蔵元から吟醸酒部門に77点、純米酒部門に61点の出品があり、専門家が吟醸酒は香り、純米酒は味を中心に審査した。

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で県内蔵元の2021年の出荷量はコロナ前の19年に比べ1、2月が3割減、4月が2割減と苦境が続く。

 17日に松江市殿町の県庁であった表彰式に出席した隠岐酒造の毛利彰社長は「(隠岐誉は)はじめはフルーティーだが後切れが良い。業界は厳しいが、地元の人に飲んでもらいPRしたい」と話した。(曽田元気)