8月5、6の両日に開催する松江水郷祭花火大会について、松江水郷祭推進会議(会長・田部長右衛門松江商工会議所会頭)が両日とも1万席ずつ設ける有料観覧席の普通席料金を、昨年と同じ1席5500円に設定することが分かった。4月下旬から5月上旬に開く総会で正式決定する。
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有料観覧席は運営資金確保や大会の規模拡大を目的に岸公園(松江市袖師町)など宍道湖畔に設置を計画。両日とも1万発の花火を予定する今夏は、花火を打ち上げる台船を2台増やし4台とする。
市民に限定した安価な有料席の導入は見送った。広範囲で花火が見えるためホテル宍道湖跡地(同市西嫁島2丁目)を料金不要の自由観覧エリアに使うことを検討する。
17、18の両日にあった市民向けワークショップで会議事務局が方針を説明した。事務局を務める松江商工会議所まちづくり推進部の佐々木護副部長は「社会実験として実施し、市民のみなさんから感想を寄せてもらい、来年以降の持続可能な運営体制の構築を目指したい」と理解を求めた。
ワークショップ参加者からは「市民への説明が不十分ではないか」といった声が上がる一方「より付加価値がある席を設ければ市民向けに料金を下げられる」との意見もあった。
(片山皓平)