島根県と松江市は20日、13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち5人は出雲市内のカラオケができる飲食店のクラスター(感染者集団)関連。このクラスターの感染者は関連を含め計13人となった。
クラスター関連の5人の居住地は出雲市2人、松江、大田両市各1人、県外1人。松江、出雲の計3人は軽症で、大田、県外の2人は無症状だという。
益田市の1人は、カラオケ喫茶「さくら歌(か)」(益田市下本郷町)のクラスター関連の感染者の接触者で、発熱があり軽症。
ほかの新規感染者で、松江市の2人と吉賀町の1人は、既に判明している感染者の濃厚接触者や接触者。このうち松江と吉賀の各1人は軽症という。
残る新規感染者は出雲、益田、浜田3市と県外の各1人。感染者との接触は確認されていない。
新規感染者13人はいずれも年代、性別が非公表。13人とも不特定多数との接触はなく、接触者は把握済みという。県内の累計感染者は482人となった。
(古瀬弘治、片山大輔)
吉賀の老人ホーム職員1人
島根県吉賀町は20日、鹿足郡養護老人ホーム銀杏寮(吉賀町六日市)の職員が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。18日に県が発表した感染者の1人。銀杏寮の入所者と職員計86人がPCR検査を受け、全員が陰性だった。当面、新規入所者の受け入れや施設への立ち入りを制限する。
銀杏寮の入所者は平均年齢が80代で、同町や同県津和野町、益田市の高齢者が利用している。感染した場合の重症化リスクが高い高齢者の施設で、公営のため施設名を公表した。
感染した職員は、別の感染者の接触者として検査を受け陽性だった。県外移動歴はなく、接触者は把握できているという。
取材に対し、藤田圭二寮長は「施設の感染防止計画に基づき、入所者や職員の安全安心確保に努めたい」と話した。
(石倉俊直)
米子2人
鳥取県は20日、2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。ともに米子保健所管内で確認され、米子市在住の1人と居住地非公表の1人。2人とも年代、性別非公表で、陽性者との接触は確認されていない。県内の累計感染者は444人となった。(福間崇広)
広島市でインド株 県内初確認
広島市は20日、国立感染症研究所の解析で、新型コロナウイルスのインド変異株の感染が1人確認されたと明らかにした。インドからの帰国者で、5月初旬に陽性が判明した。広島県によると、インド株の感染確認は県内では初めて。