多くの観光客でにぎわう神門通り=出雲市大社町杵築南
多くの観光客でにぎわう神門通り=出雲市大社町杵築南

 ゴールデンウイーク(GW)初日の29日、島根県内の観光地はにぎわいをみせた。新型コロナウイルス禍の落ち着きで県外からの客が目立つ一方、日並びの関係もあり、近場で短期の旅を楽しむ傾向がみられた。

【動画】GWは湯の街歩き 玉造温泉街マップ

 出雲市の出雲大社や表参道の神門通りは午前中から多くの観光客が往来し、初日を思い思いに満喫。日帰りで広島市から訪れた会社員の加藤翼さん(26)は「出雲大社にお参りしてそばを味わった。神門通りをぶらぶらしたい」と笑顔だった。

 松江市の玉造温泉は、午後になると山陽や四国、関西地方のナンバーの車が次々と到着。温泉街を流れる玉湯川沿いを散策したり、足湯でくつろいだり、ゆったりと時を過ごした。

 広島市から家族で訪れた会社員の上野美和さん(43)は、日並びの関係で遠方ではなく1泊の旅行先に玉造温泉を選択。コロナ感染症の5類引き下げを目前に、自粛ムードの収まりを実感したといい「県外旅行に行きやすくなった。コロナ前の様子に戻った印象が強い」と話した。(石倉俊直、黒沢悠太)