試合に敗れ肩を落とすブースター=松江市学園南1丁目、市総合体育館
試合に敗れ肩を落とすブースター=松江市学園南1丁目、市総合体育館

 試合終了間際、逆転を懸けて最後の攻撃を託されたペリン・ビュフォード選手が、ドライブで転倒し球を奪われると、満員の4384人で膨らんだアリーナに悲鳴が上がった。 (井上雅子)

CSの怖さ、スサマジ逆襲及ばず ドラマはまだ続く 涙が笑顔に変わる日まで 

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 15日に松江市学園南1丁目の松江市総合体育館であった、バスケットボール男子Bリーグ・チャンピオンシップ(CS)準々決勝第3戦。島根スサノオマジックは終盤の猛追も及ばず、涙をのんだ。

 スタンドを「スサノオブルー」一色に染めた観客が「ゴーゴーマジック」「ディーフェンス」と声を上げ、選手の背中を押し続けたが終始、アルバルク東京に押され重苦しい展開が続いた。3点シュートを決められるたびに広がる沈黙。

 それでも第4クオーター終盤に入ると、島根スサノオマジックが懸命の追い上げを見せ、それに呼応するかのようにスタンドの盛り上がりは最高潮に。両手を合わせ総立ちのブースターが、各プレーに熱い視線と声援を送ったが、試合終了を告げるブザーがむなしく鳴った。

 松江市の会社員、神谷良謙さん(26)さんは「A東京の執念がすごかった。来季こそ雪辱してほしい」、境港市の会社員、小西隆也さん(26)は「点差が開いても諦めない姿勢に感動した。いい試合だった」と振り返った。