日傘を差して殿町通りを散策する観光客=16日午後4時5分、島根県津和野町後田
日傘を差して殿町通りを散策する観光客=16日午後4時5分、島根県津和野町後田

 山陰両県は16日、高気圧に覆われ気温が上昇し、津和野(島根県津和野町)で全国8位の31・1度を記録するなど3地点で今年初の真夏日となった。暑さは18日まで続く見込みで、気象庁が熱中症への警戒を呼びかけている。

 松江、鳥取両地方気象台によると、両県29観測地点のうち23地点で今年の最高値を記録。各地とも6月中旬から7月中旬ごろの気温となった。

 各地の最高気温は津和野のほか、吉賀(島根県吉賀町)30・7度▽智頭(鳥取県智頭町)30・2度など。

 島根県津和野町では、半袖シャツの観光客が日傘を差して同町後田の殿町通りを散策する姿が見られた。フランス人のビンセント・モローさん(63)は「とても暑いので半袖にした」と話した。

 両県の消防によると、4人が熱中症の疑いで搬送された。両地方気象台によると、両県では18日午前にかけ南から暖かい空気が流れ込むため高い気温が続く見込みで、17日の予想最高気温は鳥取市32度、松江市で29度。気象台の担当者は「暑さに体が慣れていない時期なので、熱中症に警戒が必要だ」とした。

 (取材班)