航空自衛隊美保基地に所属するC2輸送機が、飛行中に部品を落下させたとみられる問題で、同基地は26日、部品をワイヤで固定するなどの再発防止策を鳥取県に説明した。早ければ27日に飛行を再開する意向。
13日の飛行訓練中に欠落したとみられる部品は、機体の右側車輪を格納する扉に取り付けられていた重さ約1・5キロのスプリング(ばね)。
県への説明によると、扉の開閉時の衝撃で、ばねをつなぐ部品に繰り返し力が掛かり、折れた可能性があるという。
欠落を防ぐため、ばねにワイヤを巻き付け機体に固定したほか、飛行前後に手で触り、異常の有無を確認するなど、再発防止策を徹底するとした。
説明した同基地の蛯原覚監理部長らに対し、県地域づくり推進部の木本美喜部長は「二度とこうしたことが起こらないよう再発防止の徹底と安全確保をお願いしたい」と話した。
同基地は、島根県のほか松江、安来、米子、境港4市には報告済みという。
(福間崇広)