ラウル・デュフィがデザインした織物を紹介する田中志依学芸員=益田市有明町、島根県立石見美術館
ラウル・デュフィがデザインした織物を紹介する田中志依学芸員=益田市有明町、島根県立石見美術館

 【益田】20世紀前半に活躍したフランスの画家ラウル・デュフィ(1877~1953年)がデザインした織物やデザイン画の館蔵品展「ラウル・デュフィのテキスタイル・デザイン」が26日、益田市有明町の島根県立石見美術館で始まり、来場者がシックな色合いの約40点を鑑賞している。7月12日まで。

 デュフィは、同時期にパリで活躍したファッションデザイナー、ポール・ポワレとの出会いを契機にデザインに関わり、リヨンの織物製造業者・ビアンキーニ・フェリエ社と1912年から28年まで契約し、創作活動に携わった。

 会場にはダンスする男女の図柄をプリントした室内装飾用の麻布や、下絵となった木版画などが並ぶ。田中志依(ゆきえ)学芸員(36)は「画家としてだけでなく、違う分野でも存在感を示したデュフィについて知ってほしい」と話した。

 会期中、来場者にデュフィのデザイン柄のコースターをプレゼントする。開館時間は午前9時半~午後6時(入場午後5時半まで)。観覧料は一般300円、大学生200円、高校生以下無料。毎週火曜日休館。

      (中山竜一)