日本画作品を鑑賞する来場者=松江市東朝日町、中国電力ふれあいホール
日本画作品を鑑賞する来場者=松江市東朝日町、中国電力ふれあいホール

 【松江】山陰中央新報文化センターの日本画教室(村上ななほ講師)で学ぶ人たちでつくる「青友会」の作品展が22日、松江市東朝日町の中国電力ふれあいホールで始まった。講師を含む12人が人物や動植物を描いた26点を展示し、来場者を楽しませている。25日まで。入場無料。

 岩絵の具の透明感や細かい粒子の輝きを生かしたチョウの絵や女性画などを並べた。色を重ねた和紙を丸めてしわをつける「もみ紙」と呼ばれる手法を背景に取り入れた作品も複数展示した。流氷のような模様の隙間から下層部の色が出ることで、和紙の質感や主役との対比が楽しめる。

 来場した松江市秋鹿町の吉岡真恵(さなえ)さん(72)は30年近く油絵を描いているといい「構図や色使いが勉強になる。メインを引き立てる柔らかい色が素晴らしい」と話した。

 村上ななほ講師(76)は「繊細で落ち着いた作品が多い。日本画に親しむきっかけになってほしい」と来場を呼びかけた。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。

      (小引久実)