健康保険証や公金受取口座など高度な個人情報がひも付けられるマイナンバーカード。本紙が中部9県の読者らに実施したアンケートでは、トラブルを経験した人たちから不安の声や従来の保険証を存続するよう求める意見が相次いだ。(中日新聞・城石愛麻)
岐阜県笠松町の主婦(59)は今春、かかりつけのクリニックで「マイナ保険証」を使おうとしたところ、病院職員から「保険証に登録された住所が現住所と異なっている」と指摘され、利用できなかった。
カードの読み取り機に表示されたマイナ保険証の住所地は、夫の単身赴任先の千葉県になっていた。夫の職場の健康保険組合に問い合わせると、家族のマイナ保険証の住所は社員である夫の住所地にひも付く、と説明された。
「従来の保険証なら住所は...